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PBN No.154コラム「世界的にも珍しい“八角状岩”を見に行こう!“Cerro Koi”」

アスンシオンから車で約1時間、焼き物やアートで有名なアレグアの郊外に、世界的にも珍しい岩場が存在する。

 岩場の名前は“セロ・コイ”と言い、グアラニー語で『双子の山』という意味だそうだ。

 岩場周辺は国立自然公園として保護されており、Ruta Aregua沿いに公園への入り口がある。(詳細な住所が無いため、訪問に際してはグーグルマップなどの予備検索をおすすめ)

 専用駐車スペースもあり、入り口は管理人が常時住み込みで対応している。入場は無料だが、身分証明書の提示を求められ、用紙に情報を写される。

 最初の遊歩道は森の中の山道をひたすら進む。大きな傾斜や、足元が悪い場所もあるので、ハイキング用の動きやすい格好で訪れていただきたい。

山道を15分ほど進むと、木々がひらけたところでいきなり真っ赤な岩山が出現する。その岩肌を近くでよく見るとほぼ均一な幾何学型をしており、自然の神秘に感動を覚えずにはいられない。

 基本的には八角形状岩の柱状節理の露出岩場として知られており、世界的にもここパラグアイと南アフリカ、カナダの三箇所にしかこのような岩場は存在しないとのこと。

 しかし、残念ながらその希少価値から保護に対象になったのは近年(1993年より)の話で、長い間、無秩序に採掘され道路舗装や建設物に利用されていたようだ。そのため、岩場を崩した痕跡をいくつも見て取ることができる。

露出岩場をよく眺めることができるスポットは数カ所あり、また岩山の頂上まで登ることもできる(日本のように、遊歩道がしっかり整備されていないので、十分に注意していただきたい)。

また、岩山の頂上からはAreguaの街並みや、ウパカライ湖を眼下に一望することができる。

 コース全体を回るには約1時間ほどだが、週末に気軽訪れることができる場所だと言えるだろう。

遊歩道を15分ほど進むと突如として、赤褐色の小山が出現する

昔は道路の舗装にも利用されていたようで、

岩肌を爆破し採掘作業を行なった痕跡が見受けられる

近づいて見ると、正確な八角形は少ないものの、

自然が生み出した幾何学模様に感動を覚える

岩山の頂上からは、ウパカライ湖と

周辺の景色を一望できる

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