高級スーパーマーケット「Casa Rica」
アスンシオンでは、近年多くのスーパーマーケットが凌ぎを削り、「こんなに増えて大丈夫なのか?」と、心配するほどスーパーチェーンが急増している。
筆者の住居のすぐ近くにも、昨年、大型スーパー店がオープンした。当初、こんなところに開店して客が来るかと思ったが、品揃えがよく、野菜や果物も近所の商店に比べ新鮮で、値段も安いので、徐々に客足も安定し、経営も良好という印象だ。
消費者からすれば、近場に大型店ができるはありがたいが、近隣の小さな商店は苦しいだろう。また、スーパー周辺では、車の渋滞も増え、路上駐車も目立つ。
そんなパラグアイのスーパーマーケット事情のなか、30年近く独自の道を歩みながら成功しているスーパーがある。
『Casa Rica』は、エスパーニャ通りの、サンマルティン通り交差点とサクラメント通り交差点の中央程に位置している。
1988年にマリアーノ・ロケ・アロンソで開業し、その後、エスパーニャとサンマルティンの交差点に移り、現在の場所では2013年から店舗を構えている。
ドイツ人オーナーで、ドイツ製商品も少々取り扱っているが、スペイン製品も並んでいる。特に果物ジュースなど、オーガニックの優良なものが並んでいる。値段もそれなりだが、その分確かなものが並んでいる。
ドイツ系だけあって、パンは上質で、毎日厨房で焼いている。その他、惣菜やエンパナーダなどおやつ類も、一般的な店舗に比べ、味が良い。
エントランス脇には、カフェスペースがあり、朝食メニューや昼食メニューも提供している。昼食は、日替わりとなっており、筆者が訪れた木曜日は、「魚のスープ」が2万Gs(約4ドル)と非常にお手頃であった。その他メニューもほとんどが3万Gs以下で、ボリュームも十分なので、ランチに是非おすすめしたい。
余談だが、当日筆者はアイスクリームを食べたく、カフェに寄った。その前にスーパーでオーストリア産アイスティーを買っていたので、席に置いていたところ、店員が気を利かせて、「コップに氷を入れて持ってきましょうか?」と聞く。
アイスティーをカフェで飲んでも構わないというのだ。この細やかサービスに大変感心した。ささやかだが嬉しくなる、他にないサービスや商品で、この店舗はファンを増やしてきたのだろう。また訪れたくなる、素敵なスーパーマーケットである。KT
住所:Avda. España casi Dr. Bestard
Asunción, Paraguay
電話:021-607937
営業:月-土/7:30-8:30、日/8:00-20:00
HP:http://www.casarica.com.py
スペイン産の果物ジュース(1本 約6ドル)
人気のパンコーナー、様々な焼きたてパンが並ぶ
店舗の外観