PBN No.218コラム『ペルー料理レストラン「Sabor Peruano」』
これは先月、まだパラグアイではCOVID-19の感染が確認されていない頃に訪れたレストランのことだ。
ペルー料理は海鮮料理や日系移民が独自にアレンジした料理が広まって定着した料理もあるため、いわゆるハズレがあまり無く、初めて入るレストランでも安心して注文できる。
まるでデザートのように美しい盛り付けのポテトサラダは、マッシュポテトに魚介を挟んだ前菜の一皿だ。
ジャガイモの原産国が実はペルーだということをご存知だろうか。他にもトマトやカボチャ、ピーナッツ、唐辛子もそうだ。16世紀にペルーがスペインの植民地になったことでこれらの食物が世界中に広まった。ペルーのジャガイモはその見た目も様々で、表皮が紅い「アンデスレッド」という種や、表皮が黒く見える紫芋の仲間も存在する。
日本の醤油のようにペルー料理にも欠かせない調味料がある。白身魚の料理にかかる鮮やかな黄色いソースは「アヒ・アマリージョ」という黄色い唐辛子を使ったものだ。そこまで辛い唐辛子では無く、様々な料理に利用されている。
このレストランではアルコール類のメニューも豊富で、定番のビールはもちろん、ワイン、リキュール、シャンパンに、カクテルは26種類取り揃えている。メニュー表に載っていないカクテルもあり、悩んだときはウェイターがお酒の強さや好みの風味を聞いて、お勧めを提案してくれる。自分だけの特別メニューのようでわくわくする。
入店から料理を選ぶ時、皿をテーブルに運ぶ時まで、丁寧な接客に感心した。開店後すぐの時間帯は予約せずに入ることができるほど店内は静かだったが、夜が更けるに連れて、団体客で賑やかになった。ご年配のファンが多いように見えたが、家族連れも見受けられた。もう少し過ごしやすい季節になれば、通りに面したテラス席も良さそうだ。このレストランなら祝いの席にもぴったりだろう。
COVID-19の影響で、ショッピングセンターや飲食店は当面、客を招き入れることができない状況だ。なかなか出掛けるのも憚られる昨今だが、店内での飲食は不可能でも、デリバリーサービスで対応している店もある。いつまで続くか分からないが、この事態が収まったら、いつもの贔屓の店やレストランに足を運んでみてほしい。また気軽に外食を楽しめるようになる日を願っている。IT
少し甘みがありサツマイモのマッシュのようだ
マリネのように冷たくおいしい
レモンジュースとジンのカクテル
中庭から
住所: Senador Long 325 casi, Olegario Víctor Andrade, Asunción
営業時間:火〜金 19:30 - 25:00 / 土 12:00 - 15:00、19:30 - 2:00 / 日 12:00 - 15:00、19:30 - 24:00
駐車場:なし
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