韓国料理店『HAN KOOK KWAN』
筆者が思うに、アスンシオンは知る人ぞ知る“韓国料理の宝庫”である。韓国人の友人の話では、市内に10店以上はあるという。筆者も何軒か訪れたが、基本的にハズレはない。やはり日本の隣国、日本人に馴染みのあるメニューもあり、安心感がある。
また、韓国人は食に対するこだわりが強く、食べることも大好きだ。料金も手頃で、常連になるとサービスも手厚い。だが、パラグアイでは韓国料理は中華料理ほど馴染みがなく、パラグアイ人の中では好みが大きく分かれるようだ。
第一の原因は“辛い”こと、そして“臭い”ことであろう。パラグアイ人は基本的に食べず嫌いが多く、辛いものが苦手な人も多い。ニンニクが強いものを控えることがある。
また、その友人と食事に行くと、いつも食べきれないほどの料理を食べさせられ、食事からの帰路は歩くのがやっとと、いうほどになる。彼らのおもてなしと思いつつ、文化とは面白いものだと痛感させられる。
この日訪れたのは、韓国料理店『HAN KOOK KWAN』だ、“メルカド4”近くの住宅街に位置しており、外には高い塀と小振りな看板があるだけで、一見飲食店だとはわかりにくい。
店にはそれぞれ、売りメニューがあり、本日ご紹介する店は“鉄板焼き”と、“鍋料理”が有名だ。
韓国料理での、私の楽しみは“パンチャン”という、お通しのような、お惣菜小鉢のサービスだ。お店や日によってもそのメニューは異なる。キムチやチジミ、野菜のナムルなど、様々な小鉢が6皿以上出て、これだけでもお腹が膨れてしまう。
この日注文した鉄板焼きは、牛、豚、海鮮、野菜と非常に具沢山で、大きく出された具材をハサミで切りながら焼き、全体を混ぜて食べる。様々な旨味が混ざり合い、ピリ辛程度でとても美味だ。他に、餃子スープと冷麺を頂いたが、麺は非常にコシがあり、暑い日には冷たくあっさりしたスープが最高で、胃に染みる。
つい先日、オーナーが変わったとのことで、新しい女性オーナーと挨拶したが、非常に気さくで優しい方であった。料理も以前にも増して、気合いが入っているように感じられた。暑い日は辛いもので汗を流し、涼を取ってはいかがだろうか。
住所:Rojas Silva 1273 c/ R. de Francia, Asuncion
TEL: (021) 233 794
営業:月〜土/11:00-23:00(日曜定休)
オススメは冷麺