圧倒的ボリューム!「世界椅子の博物館」
本日、紹介するのは、世界的にも珍しい『椅子の博物館』である。どうしてパラグアイで『椅子の博物館』なのか、気になるところだが、オーナーがパラグアイ人建築家で、椅子のコレクターでもあったことに起因する。
MUSA(Museo de Sillas Asuncion):
MUSAは、ハルディン・ボタニコの入口近くに位置しており、これだけの数の椅子を展示している場所は世界的にも珍しいと思われる。幅広い年代の有名なデザイナーの作品が見られるが、インディオの椅子の展示もあり、パラグアイならではと思わせる。
また驚くのは、そのほとんどの椅子に実際に座ることが可能なのだ。これは先進国では考えられないことだろう。
現地の人間でも知らない者は非常に多いと思われる。家具である“椅子”の展示なので、なかなか足を運某とも思わないのだろう。案の定、筆者が訪れた日も貸し切り状態で、全フロアをガイドスタッフが隅々、懇切丁寧に案内してくれた。
少し残念だったのが、予約せずに訪問したため、館内の冷房がついていなかった。とても暑い日で、汗が止まらなかったが、それ以上に、汗を流しながら笑顔で案内したガイドスタッフには好感を持った。
読者の中で訪れたい方は、事前予約をおすすめする。客人を伴っての訪問なら、なおさらだろう。
入場料は1人1万Gs(約1.7ドル)。あの展示量をガイド付きで見られるというのはとても安価だ。当日、友人用の招待チケットまでプレゼントとしてもらった。
建物の地上階ではアルゼンチンの家具メーカー“Silday”が入っており、当博物館の共同オーナーでもあり、モダンなオフィス家具を取り扱っている。
定期的に文化イベントも行われ、講演会、ジャズコンサートや映画の上映会なども企画されている。
たかが“椅子”かもしれないが、その奥深さに気付かされる博物館である。KT
住所:Avenida General José Gervasio Artigas 4289, Asunción
電話:(021)290259
営業時間:月-土/8:00-12:00/13:00-17:00(土曜午前のみ)
FB:(https://www.facebook.com/musa.museodesillasasuncion)