PBN No.153コラム「パラグアイでの“イベント開催時間帯” 」
パラグアイ人と日本人の生活時間帯には、かなりのズレがあると思う。その違いがもっともわかるのは夕食時間で、日本では18〜19時頃には、夕食を始める家庭もあるが、パラグアイでは21時〜23時頃が通常の食事時間のようだ。
結果、レストランなどは基本的には夜の19時から、夜中の0〜1時頃までやっているところが多い。その割に市民の朝は早く、首都アスンシオンでは朝7時頃には、その幹線道路で近郊から働きに来る人々の車で、交通渋滞が起こっている。
この生活時間の違いは、イベント開催時間でも同様である。
例えば以前、友人に誘われて行った小さな音楽イベント、“Feria de Vinilos”では、開場は16時頃であったが、ぞろぞろと人が集まり始めたのは19時頃からであった。それから、メインの音楽ステージである21時〜22時頃にむけピークに達し、この日は日曜日であったが、0時過ぎまで多くの人が残っていた。
普通、日本では、翌日からの仕事に備え、夕方には家に帰り早めに寝る方が多いと思うが、当地はさすがのバイタリティである。
また、アスンシオンで例年10月に開催されたジャズの一大イベント、“ASU JAZZ”においても、連日連夜、夜中の1時過ぎまで盛り上がりをみせていた。
日本の“お祭り”では、子供が参加することも多く、健康や防犯などの観点から21時、遅くても22時には完全に終了するようプログラムされている。“イベント開催時間帯”には南米特有の“Fiesta”にかける、熱い情熱を感じられる。
アスンシオンでは、平日でも良くイベントが開催されている。仕事がある方は大変とは思うが、息抜きで、一度参加して見るといいかもしれない。
“Feria de Vinilos”での、バンド演奏。
イベントには、音楽がつきものである。