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PBN No.151コラム「“Maximiliam Freundorfer”図書館」

 先日、パラグアイの“図書館員の日(Día del Bibliotecario)”を記念して、一般に公開されているアスンシオンの主要図書館7館を巡る図書館ツアーが開催された。

 これら図書館の大半はアメリカ、フランス、スペイン、日本等の文化センターが運営する図書館である。それほどまでにパラグアイには公機関の運営する図書館が少ないのである。

 このようなパラグアイの環境の中で、日系人が立ち上げた財団の運営する図書館が“Fundación Biblioteca Maximiliam Freundorfer”である。

 創立者は長年司書関連の仕事をされた日系人で、本を読む習慣の少ないこの国にぜひ本を読む楽しさ、本を読む重要性を根付かせようと言う強い思いから、この図書館は立ち上げられた。

 この図書館は他と同様に、年会費を払えば誰でも会員になることができ、図書室を利用でき、本も借りられる。スペイン語や英語の本に加え、少ないが日本語の本も置いてある。

 土曜日は図書館のサービス以外に、ボランティアが行っている子供対象の“絵本の読み聞かせ”、“折り紙教室”、“チェス教室”、移動図書なども開講されている。

 メディアで度々、パラグアイの識字率は改善しつつあるが、読解力の低さは今でも主な教育課題だと報道されている。

 ぜひ、このような問題を克服するためにも、パラグアイの将来を担う子供・若者たちには図書館を利用してほしい。

 また、M・Freundorfer図書館は子供らがたくさんの本と出会えるように蔵書を充実させる努力を継続しており、一般の方からの寄付金や古本の寄付も呼びかけている。

 場所はVilla Morra地区の静かな住宅街にあり、比較的アクセスしやすい場所にあるので、時間のある際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

折り紙教室の展示作品

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