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PBN No.148コラム「日本の味が食べられるパン屋さん ”Chocolatt”」

 あんパンや食パン、メロンパン、カレーパンなどは、日本のパン屋ではよく売られている一般的なパンだが、外国ではあまり見かけない、日本独自の“パン文化”であろう。

 しかし、実はここアスンシオンでも、注文すればいつで もこれらのパンを味わうことができることをご存知だろうか。今回は、そのパンをつくっている方とお店をご紹介し たい。

 日本風の柔らかいパンをつくっているのは、日本に長 い間滞在していた、あるパラグアイ人女性だ。彼女は日本にいる間、種類豊富な日本のパンに魅了され、その知 識と技術を習得し、パラグアイに帰国後、今からおよそ10 年前にパン屋 ”Chocolatt” を始めた。

 しかし、小麦粉をはじめ、パラグアイで手に入れられる 素材は日本と異なり、日本のようなパン生地にたどりつく まで、苦難の連続だった。様々な素材で試行錯誤を重ねた結果、ついにパラグアイで日本風パンを完成させることができたのだという。

 自分の専門職を辞め、日本で魅了されたパンづくりに 夢を持ち続けてきたからこそ、その愛と情熱が伝わってくる。当時から変わらず、日本でのつくり方を守っているそうだ。

 “Chocolatt” で提供しているパンの種類は、オープン当初から年々増え続け、現在では 20 種類を超える。メロンパンやあんパンといった王道のものだけでなく、抹茶やコーヒー風味のメロンパン、レーズン黒糖くるみ入りの 食パン、れんこんパン、チアシード入りパン、ブルーチー ズパンなど、独自のパンも展開してきた。最近では、天然酵母のパンに興味を持っており、現在、開発中という。

 パンの販売は、予約注文のみで受け付けており、バザーやお祭りなど、日系のイベントでも販売されている。

 オープン当初は、パラグアイ在住の日本人や日系人の客が多かったが、最近では世界的な健康ブームの影響もあり、ライ麦パンやパラグアイのスイーツより糖分の少ない菓子パンに興味を持つ客が多く、日本風パンを求める パラグアイ人も多くなっているという。

 また、パンだけでなく和菓子の注文も受けており、日本で身につけた技術を活かして、幅広い客層に対応している。もしかすると近い将来、和菓子がパラグアイ人の“おやつ”として食されることが珍しくなくなるのかもしれな い。

 注文内容や受け取り場所の希望があれば、要相談で対応している。

 パラグアイにある材料で研究されつくられた日本風パン、ぜひ全種類、味比べしてみたい。

定番のクリームパン

かわいい柿の形をしたパン

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