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PBN No.143コラム「暑い日のお楽しみ、“パラグアイご当地ソフト」

¡Feliz día de la Primavera! (“春の到来、おめでとう”)

 日本の“秋分の日”にあたる 9 月 23 日、南米各国では春の訪れを祝った。長い冬がようやく終わり、太陽が降り注ぐ、明るい季節が訪れたパラグアイでは、春を一気に通り越し、真夏の暑さが続いている。今回は、これからの季節にもってこいの、“穴場スポット”を紹介した い。

パラグアイで暮らす人なら誰でも、スーパーの乳製品コーナーに並ぶ『Lactolanda』と書かれた大手乳製品メ ーカーの商品を、一度は手にしたことがあるだろう。

 Asunción 市と Fernando De La Mora 市の境界“4 Mojones”の交差点に、このLactolanda の販売所兼、協同組合“La Holanda”のアスンシオン支店がある。 洒落た看板も、目立つ宣伝もないこの販売所は、まさ に知る人ぞ知る“穴場スポット”だ。オフィスと共有のエントランスは、一見の客を寄せ付けない敷居の高さである。しかし、エントランスをくぐると中は、Lactolanda 製品が並ぶ商品棚やソフトクリーム販売ブース、レジが並んだ小さな店舗となっている。

 ソフトクリームの注文は、まずレジでメニュー表から好 みのサイズを指定し、支払いを済ませる。販売ブース でレシートを渡し、最後に好みのフレーバーを選ぶ。パラグアイではミックスのソフトクリームといえば、バニラとミルクジャム(Dulce de Leche)のマイルドな組み合わせが一般的だ。

 しかしここでは、バニラとチョコのミックスが定番商品となっている。ほんのりビターなチョコ味ソフトを食べられるだけでも嬉しい。日本でも“ご当地ソフト”が、地域独特のフレーバーとして人気を集めているように、ここにはバニラ×ピーチ、バニラ×ピスタチオ、バニラ×ストロベリーなど、日によって変わるコンビネーションを味わうため、多くの人が訪れる。この日のフレーバーはカフェ×ミルクジャム。メニュー数は少ないものの、行く度に 違う味を食す楽しみがある。

 サイズはコーン(Cucurucho)とカップ(Vaso)、それぞれChico(小)とGrande(大)が選べ、持ち帰りには500g、1 ㎏、2 ㎏の量り売りがある。4,000 Gs と一番お手頃なCucurucho Chico(コーン小)でも、街中で売られているソフトクリームに比べるとかなりのボリュームがあり、十分な満足感が得られる。普通の“カフェ”とは違い、雰囲気を楽しむには物足り ないが、店内にはテーブルが 2 つ、簡素な飲食スペースがあり、休憩もできる。

 また、販売ブースには牛乳、粉ミルク、ヨーグルト、チーズにバターなど、すべてのLactolanda 製品が並んでいる。直営店ならではの販売価格に加え、卸売価格 も設定されており、まとめ買いをすればスーパーなどよりも、随分と安い。キャンペーンのセール品や“チーズ の切れ端”といったお買い得商品もあり、一般の消費 者から各種業者まで、気楽に買い物ができる。

 暑い日にお勧めしたいパラグアイのご当地ソフト。量り売りもあるので、パーティーやイベント時のお土産としても重宝する。今後も他では食べられない、新しいフレーバーのリリースに期待したい。TT

中に販売所があるとは思えない、協同組合La Holanda のエントランス

販売サイズ。Chico(小)サイズでもかなりのボリューム。

ワッフルコーンの Grande(大)サイズ。この日のフレーバーであるカフェ×ミルクジャムを注文。一人では食べきれないほどの大きさ。

Lactolanda 製品が並ぶ店内

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