PBN No.120コラム「アスンシオンの見晴台!“ランバレ丘(El Cerro Lambaré)”」
アスンシオンのはずれ、パラグアイ河沿いにポツンと見える小高い丘、頂上にそびえ立つモニュメントが象徴的な”ランバレ丘”は、パラグアイの歴史とともに存在してきた。今回、ここに足を運んだ。
背景:
ランバレ丘は、アルゼンチンとの国境沿い、パラグアイ河のほとりに位置する。標高156mで、火山起源の岩石から構成されている。1948年に国家保護地区として宣言され、1954年にはCacique Lambaré通りが開通し、1962年にはLambaré市が創設。徐々に周辺の住宅地が拡大していく。
1980年、丘の斜面の都市化と記念碑建立計画が立ち上がり、最終的に都市化には至らなかったが、モニュメント計画は継続され、実現に至った。
1991年、貴重な自然遺産として、アスンシオンとランバレの両自治体で所有権争いがあり、国会の審議事項にもなり、最終的にランバレ市所有となった。
1975年に、丘の麓にカジノホテルがオープンしたが、現在は廃業中。
頂上に駐車場があり、車を降りると階段先にそびえ立つモニュメントが見える。これを中心に遊歩道がのびており、目下の風景を楽しみながら散策可能で、家族連れや恋人同士がのんびりとした時間を過ごしている。
アスンシオン市の街並みや雄大なパラグアイ河、そして、北西方向眼下に見える埋立地と貧民地区はパラグアイの抱える問題を考えさせられる。
駐車場とモニュメント、ベンチ、広場と、特別なものは無いが、シンプルな空間に親しみを覚える。
かつて暑い日、停電でエアコンや扇風機が動かなくなると、人々はこのランバレ丘に登って涼みに来たという。また、満足に道が整備されていなかった頃、子供達は斜面を這って登ることが、一つの楽しみであったようだ。
きっと夜は綺麗な夜景も見えるだろう。忙しい日々に疲れを感じた時、静かな時を過ごしに来られてはいかがだろうか。JA
参考記事:
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=4&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiJ1oSYhcDaAhXIj5AKHboyCfAQFghOMAM&url=http%3A%2F%2Fwww.abc.com.py%2Fedicion-impresa%2Fsuplementos%2Fabc-revista%2Fel-cerro-siempre-el-cerro-614881.html&usg=AOvVaw341x_H_cuB2cqp5_q3aeYj
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