PBN No.113コラム「パラグアイにおける、電気自動車普及の実態」
昨年12月、イタイプ二国間公団はパラグアイの国道2号線と7号線沿いに、電気自動車(EV)用のソーラーエネルギーを利用した充電スポットを5つ開設するプロジェクトを発表した。
パラグアイでは2012年5月公布の法律4601号により、電気自動車(EV)とハイブリッド自動車向けに輸入関税と消費税が免除される奨励策がとられた。その後、法改正によりその優遇制度は新車に限って適応されることになり、低公害車の普及は停滞気味であった。しかし、また少しずつ輸入が増えている。
このエコカー奨励策はイタイプ二ヵ国間公団のエネルギー改革方針に端を発し、当初はパラグアイ初のプロトタイプ電気自動車の開発に始まった。その後、数回にわたり公団がルノーの電気自動車を購入・寄贈し、公機関でのEV使用に至った。
パラグアイ国営電力公社も、2015年にイタイプから寄付された電気自動車を活用し、エコカー普及を推進している。
そのような中、民間でも少しずつEV車普及がすすみ、“EVオーナーの会”が誕生し、EVの普及促進を側面的に支援している。
また近年、アスンシオン市内ではショッピングセンターにEV用充電スポットが設置され、一つはVilla Morraショッピングセンター駐車場と、あとひとつはShopping del Solに隣接するペトロブラス・ガソリンスタンドにある。
前者の普通充電用のスタンドは無料で利用可能だが、後者はパラグアイ初、尚且つ唯一の急速充電機で、今回、充電料金に関する情報を得られたなかった。その他にもホテルAloftではEVを利用したタクシーサービスが提供されており、予約すれば利用可能だ。
今後、徐々にではあるがEVの普及が進み、“緑の街アスンシオン”にふさわしい環境が整う事に期待したい。YM
< EVタクシーを運営するGreenTech >
TEL: 0974573918
FB: https://www.facebook.com/GreenTechParaguay/
< EVオーナーの会 >
FB: https://www.facebook.com/Asociaci%C3%B3n-Paraguaya-de-Veh%C3%ADculos-El%C3%A9ctricos-921000971286343/
Villa Morraショッピングセンターの充電スポット
ペトロブラスの急速充電機