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PBN No.112コラム「パラグアイにおける高齢化福祉問題への研修活動」

 皆さんは、パラグアイでの高齢者福祉問題をどのように捉えていますか? 明るく元気な老人が多いいが、実際には、その陰で年齢による様々な病気や障害を抱えている人も少なくない。また、段差の多い歩道や、デコボコの石畳の道に不安を覚える方もいる。

 2月中旬に開催された日本人会連合会主催の福祉研修会、”ADAPTACIONES DEL ENTORNO(高齢者への住環境改善)”では、今後のパラグアイ高齢者福祉問題をテーマに、様々な講義やグループワークが2日間に渡って行われた。

 参加者として約30名の幅広い年齢層の人々が集まった。皆、高齢な親世代や、これから自分が直面する問題と自覚し、参加したようだ。

 講義では理学療法士による、高齢化に伴って生じる障害や病気、その症状など基本的な内容から始まり、福祉用具やその使い方について、画像や実践を交えながら説明された。参加者からは積極的に質問が上がり、充実した議論が展開された。

 講師陣には日本やフランス出身の建築家も招き、建築的視点からのバリアフリー問題についての講義もあった。

 また、実際に車椅子や歩行器運用の体験をし、半身麻痺や視覚障害などを疑似体験し、階段の上り下り、スロープやトイレなどの生活行為を体験し、生じる問題について話し合いが行われた。

 グループワークでは、架空のある一家の高齢化問題を事例にし、住宅のバリアフリー化について様々なアイデアが発表された。参加者は講義で得た知識を使い、例えば、段差の解消や動線の単純化、手すりの位置や扉の大きさを変えるなど具体的な部分に踏み込んで改善策を検討した。この研修が実際に、参加者の身になっていることが見て取れた。

 更なる経済発展が見込まれるパラグアイでは、今後、日本のように核家族化が進むことが予想できる。人々の関心はまだ低いが、高齢者福祉問題はいずれパラグアイ社会に立ちはだかる問題になるであろう。その時、少しの知識や工夫によって生活が楽になるだろう。人々にこの意識を広めることは根気強さが必要だが、このような研修が、継続的に続けられることが重要だと感じた。JA

住宅改修グループワークでの発表の様子

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