PBN No.103 コラム「レストランひろしま『日本食に親の想いを繋いで』」
11月24日、東京“ザ・キャピトルホテル東急”で、農林水産省主催の『日本食海外普及功労者表彰』が行われ、アスンシオンの“レストランひろしま”オーナー・小田広生氏が表彰を受けた。
本表彰は日本食を通しての日本文化紹介と日本の農林水産物・食品の輸出奨励のため、世界での日本食普及に貢献した人を表彰するもので、今年11回目を迎えた。表彰式には安倍晋三内閣総理大臣を初め、斎藤健農林水産大臣、各界の著名人等が出席し、受彰者は小田氏を含め5名で、フランスやメキシコ、香港、アメリカからの参加となった。
パラグアイにおいて本格的日本食を、親子三代にわたり伝承・広めてきた小田氏の実績が評価され、また開業31年の実績と、店の味を守りつつ、さらに発展する姿が評価につながり、この度の受彰となった。また、小田ファミリーの事業を評価する関係者により、農水省に10年間・毎年推薦が行われたが、それが今回、実を結んだ。
小田氏は、「お客様のことを第一に考え、本物の日本食をパラグアイの方々にも味わってほしいという想いが、今回の表彰に繋がったと思います。レストランひろしまを支えてくださったお客様、ならびに家族やスタッフに心から感謝します。」と語った。
表彰式では、各受賞者の講話があり、小田氏は移住当時の苦労や、1969年開業の小田旅館(レストランひろしまの原点)の様子を当時の写真を見せながら語った。心打たれた会場からは、その日最大の拍手喝采が湧き起ったという。KT
年表: レストランひろしまの歩み
1956年12月
小田家族、広島からラパス移住地に移住
1969年
エンカルナシオン市に転居し、小田旅館を開業
1986年
小田広生氏、アスンシオン市に転居し、レストランひろしま1号店を開店
1997年
レストランひろしまエンカルナシオンを開店
2012年
アスンシオンのManzana Tにひろしま2号店を開店
2017年
アスンシオンのShopping del Solに3号店を開店アスンシオンのShopping del Solにひろしま3号店オープン
斎藤健農林水産大臣より表彰される小田氏
来賓参列者と受賞者
左から小田氏、服部栄養専門学校の服部幸應校長、章弘さん(息子)、春紀さん(甥)
今月11日、“ひろしまエンカルナシオン”開店20周年セレモニーでは、300人以上の招待客が本格的日本食に舌鼓を打った。
セレモニー当日の、和太鼓演奏