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PBN No.99 コラム「“The hop” クラフトビールハウス!」

 新聞によると(*1)、今年第一四半期にパラグアイ国内で消費されたビールは金額で5億5,000万ドル、約2億7,800リットルという。つまり、1人当りの3ヶ月分のビール消費量は約40リットルになる。

 そこで今回は、パラグアイ人が好むビールで、最近流行に乗っている“The hop” クラフトビールハウスを紹介する。 そのビールショップと工房は、首都アスンシオンに隣接するFernando de la Moraの中心地、同市役所から1ブロックほど歩いた場所にある。

 残念ながら、取材に訪れた時は工房がリフォーム中で、生産は休止中であった。バーはオープンしていたものの“Herken”しか販売されていなかった。Herkenはライバルのクラフトビールでありながら、今年“The hop”とコラボを行い、互いに切磋琢磨するパートナーでもある。

 オーナーによると今年6月から生産工房と、バーと屋内スペースも広げるリフォーム工事にとりかかり、ほぼ最終段階だがまだ生産を再開していない。今後、すぐにビールの仕込みに入り、11月末には販売を再開すると言う。

 当店お勧めのビールは今年、チリで賞を取った“Fernandina(ブロンド エール)”だが、店では自家醸造の生ビール以外に、Herkenや、名の通ったパラグアイ産クラフトビール“Sajonia”も販売している。

 “The hop”社は今年10月、サンティアゴで開催された国際コンクール『Copa Cervezas de América CCA 2017』に初めて同社のビール、Fernandina(ブロンド エール)、Chris Session IPA(インディア ペールエール)、Passion Wit(アメリカン ウィート)、UMA Coffee Milk Stout(スタウト)の4品目を出品し、Fernandina(Blonde Ale)が銀メダルを獲得した。

 なお、同社は2015年からバーと工房以外に、パラグアイで唯一“手造りビール教室”を開講している。この人気のビール教室も、現在のスペースでは厳しくなり、次回教室からは別の場所で行う予定と言う。なお、このビール教室の参加費は材料込みで一人49万Gs、二日間約10時間のコースと言う。

 パラグアイでは、2014年にビール文化を普及させる目的で『パラグアイクラフト及び自家製ビール協会(AcervaPy)』が発足したが、現在、クラフトビール生産社(販売用)5社、自家製ビール生産者(自家用)86人が加盟している。

 商用クラフトビールを製造する加盟企業には、“The hop”以外に、“Sajonia Brewing Co”、“Herken Paraguay”、“Sacramento Brewing Co”、“Siete Lomas”の5社がある。

 なお協会は年に一度、パラグアイ自家製ビールコンクール(Concurso de Cervezas Caseras del Paraguay)を開催し、ビール文化の普及と、消費市場の活性化、生産者間の交流につとめている。YM

<店舗情報>

住所: 10 de Julio 135 c/ Ruta Mcal. Estigarribia, Fernando De La Mora

TEL: +595992-343061

Web: www.thehop.com.py ; https://www.facebook.com/thehopparaguay/

営業: 水∼日 18:00 - 00:00

専用駐車場:なし

参照データ *1 https://www.5dias.com.py/consumo-de-cerveza-llego-a-2778-millones-de-litros/

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