PBN No.89 コラム「エコ・クラブ・ISLA VALLE」
今回ご紹介するのは、アレグア市にあるアウトドア派向け施設“エコ・クラブ・ISLA VALLE”だ。アスンシオンから舗装道路を走り車で1時間ほど、アレグア市街から10分の距離にあり、気軽に足を伸ばせることが魅力的だ。道筋はルケ市経由と、国道2号線からカピアタ市経由の二通りがあるが、距離的にはほとんど差がない。
施設のメインは釣り堀だが、他サービスも充実しており、お勧めする。雰囲気は、エコ・クラブの名から想像できるように“キャンプ場”に近く、鶏やアヒルが放し飼いされ、何種類かの小動物が小屋で飼われ、動物園にも似た空間である。
建物は中央に大きな壁なしのバンガロウ風レストランがあり、後はトイレや、ちょっとした小屋が点在するだけだ。
メインの釣堀は、敷地内の複数の人工池には釣り用の「草魚」や「パク」が養殖されている。釣り場でも竿を貸出、餌も販売されているが、個人釣具の持参も可能。釣り場と池の段差が少なく、芝が植えてあり広々としているから、子どもからお年寄りまで安心して釣りができる。
料金形態は、釣り上げた魚の目方での買い取り(持ち帰り)と、子供向けの一匹ごとのキャッチ・アンド・リリースが用意されている。お持ち帰りには、その場でウロコと内臓を処理するサービスも提供している。
レストランでは養殖魚のミラネーサ(フライ)、魚スープ、グリルなどが注文できる。またバーベーキュー道具も貸し出すので、材料を持ち込み、釣った魚を調理する自由も楽しめる。ドリンクだけは持ち込み禁止で、購入が強いられる。
乗馬、プール、池での貸しボートなど家族向けサービスも充実し、週末のリフレッシュを考えるにはもってこいだ。
アレグアの街は歴史が古く、かつてアスンシオンとエンカルナシオンを結んでいた蒸気機関車の路線上にあり、イパカライ湖畔に位置することから、現在は観光ルートでもある。
また、イチゴ栽培発祥の地と言われ、8月の春先にはイチゴ・フェスタも開催され、街が賑う。
旧市街中心の丘の上には豪華なスペイン風大聖堂が建ち、正面庭園からは街とイパカライ湖を一望に見渡せる最高スポットである。天気のいい日には、住民も立ち寄っている。
また近くには国の天然記念物指定の、世界でも珍しい六角柱のサンドストーンがあるジオ・パークCERRO KOIとCERRO CHORORIがある。道の途中なので、こちらもお勧めスポットである。
ぜひアレグアを探索し、都会の生活から離れて、自然の中へ出向くのはいかがでしょうか。YM
草魚とパクが釣れる釣り堀
馬に乗って施設内を散歩