PBN No.86 コラム「“USAネットショッピング”サービス業」
パラグアイにすむ多くの外国人や、近代化が進む都市住人にとって、携帯電話やパソコン、流行グッズ、ファッションなどは無くてはならないものである。
しかし、特定商品の購入を希望した時、アスンシオンでの直接購入は価格が高価なため購入困難な場合が多い。多くの人は不満を抱えながら代用品等を購入したり、多少高価でも我慢してそれを購入したりする。
近年、パラグアイではこのような不満を解消する“夢のサービス”が登場した。例えば、アメリカのネットショッピングを利用した際、多くのネットショップはパラグアイへの直送はしない。もし、直送してくれた場合でも配送サービスは悪く、税関で様々な問題を起こしやすい。
そこで、新しく生まれたのが“配送代行サービス業”である。それは購入希望者の「現地住所」が代行サービス企業管理のもとアメリカに作成され、代行サービス企業がその住所からパラグアイに購入品を配送するシステムだ。
近年、パラグアイではこの種のサービス企業が多く存在し、競い合って発展してきた。それぞれの企業サービスにはメリットとデメリットがあるが、お互い信用に基づく業務だけに、どの企業も良心的サービスを行っている。また、税関での問題もすべて企業が代行するため、購入希望者は一般のネットショッピングと同様に利用できる。
特に有名なのがSKYBOX社、Fast Box社、Global Box社、Frontliner社などで、サービス内容や価格設定システムは多様だが、アメリカからの輸入なら、平均キロ当たり18ドルの経費だ。
税関に対する経費設定も会社によって異なり、例えばSKYBOX社では100ドル以上の購入に対し税関経費が付加されるが、サービスが良好で有名である。
FastBox社ではテレビやパソコンの購入では、税関手数料として各100ドルと50ドルが徴収されるが、それ以外の価格上限は存在せず、他経費は配送料に組み込まれる。
サービス利用者の多くはアメリカのネットショッピングを利用するが、業者によってはスペインやブラジル、アルゼンチン、中国などからの購入可能だ。
消費者からすれば、このようなサービスを利用したショッピングが安心で安上がりだ。人の好みは様々で、パラグイアのような市場規模の小さい国では、このようなサービス利用で需要を満たせるのはとてもありがたい。RK