PBN No.82 コラム「アスンシオン国立大学 」
Universidad Nacional de Asuncion(アスンシオン国立大学)は1889年創立のパラグアイ最高峰の大学である。学歴を重視するパラグアイでは、同大学への進学希望者数は上昇傾向にあり、昨年は入学定員7,620人に対し、14,895人の入学志願者がパラグアイ全土から集まり、1.9倍の競争率であった。人気の高い経済学部、農学部、社会法律学部などは、それぞれ志願者数が1,600人を超えた。
昨年の在籍学生数は48,093万人であったが、卒業者数は4,901人と少ない。学部にもよるが、卒業率はあまり高くなく、入学するよりも卒業の方が難しいと言われる由縁だ。
同大学は法律社会学部、医学部、工学部、経済学部、歯学部、化学部、農学部、哲学部、獣医学部、建築芸術学部、工科学部、理学部の12学部を有し、アスンシオンの二つの大通りを挟む広大なキャンパスには、医学部附属病院も併設している。
また、工学部や医学部などにおける学位は、MERCOSUR各国で認定を受けており、卒業生のMERCOSUR参加国での就職を可能にしている。
授業料は、約18ドルから108ドル、学部によって大きく異なり、医学部や歯学部、建築芸術部などはその他学部より高額である。入学料も90ドルから360ドルと学部によって異なる。
尚、アスンシオン国立大学は南米の大学ランキングでは、毎年100位内にランクインしている。RK
工学部
医学部と附属病院
医学部と附属病院
経済学部