PBN N.74 コラム「新たなシェア・ショップ、『NDE VALÉ』」

今回はアスンシオンの新スタイル・ショップを紹介しよう。物が溢れる現代、世界ではAirbnb（自宅の空部屋を民泊として貸出すシステム）や、Uber（一般人の自動車をタクシーのようにシェアするシステム）などウェブサービスに代表される、今まで活用されていなかったものを、所有者以外で「シェア」する動きがみられる。

　大工作業に使う工具や、自宅の空いている駐車場スペースを他人に貸し出すシステムまでもある。それらはインターネットと現実世界を結ぶ「loT」システムの普及により、成長するビジネスモデルだ。

　上記システムとは異なるが、パラグアイでも場所を『レンタル・シェア』する、新しい店舗経営スタイルが成果を上げている。

”NDE VALÉ”

　NDE VALÉは昨年10月オープンした、新たなレンタルスペース・ショップだ。個人が店舗を間借りし、自身の手作り商品などを展示、販売することができる。

　契約は3種類、１スペースが1ヶ月契約で約100ドル、3ヶ月契約で約200ドル、6ｹ月契約で300ドル、長期契約がずっとお得だ。

　また、講師の希望に合わせ日時とコストを決める、体験講座・ワークショップ・スペースもある。ちなみに取材に訪れた土曜日午後、ニャンドュティとモザイクタイル、アクセサリー制作の3つのワークショップが行われていた。

　3人の若いパラグアイ人オーナーが運営する、アスンシオンではおそらく初となるこのシェア・ショップは、レンタルスペースはほとんど全てが埋まり、ワークショップにも多くの人が参加していた。今後このようなスタイルのショップや、海外の新しい動きを取り入れたビジネスが増えていくかもしれない。KT

＜店舗情報＞

住所：Teniente Vera entre Doctor Morra y O`Higgins, Asuncion

電話：0983-213810

Web: http://www.ndevale.com.py

営業：月〜土／10:00-19:00

鮮やかな黄色い外観が目印

店内には30以上のシェアショップオーナーの商品が棚に並ぶ

オリジナルのクラフト商品を販売するスペース。上記写真はアジア風の焼き物

庭の奥で行われていたニャンドュティのワークショップ。生徒は実に楽しそうにしていた