パ国のパラダイムシフト、南米の工業特区に!
パラグアイは外国資本に、高い投資回収率を保証し、その競争力と安定性におき、中国に対抗できる南米地域の工業特区を目指している。
スペイン・マドリッドで1週間、開催されたパ国の経済競争力を紹介するイベント最終日に グスタボ・レイテ商工大臣はスペインのマスコミに対し、「パラグアイは農業と畜産だけに生きるという、かってのパラダイム(認識)から脱却し、中国と同水準の価格と品質の製造業ができるようになった」、と語った。
「わが国発展の一つの柱は、ブラジルとアルゼンチン両国が中国から輸入する商品の輸出代替え国にわが国がなることだ。両大国は現在、中国から年間850億米ドルもの商品輸入をしている。これに対し、パ国は120億米ドルしか、両国に輸出していない。我々にはアジアから供給を受ける巨大マーケットが隣にひかえている。そして今、このアジアと張り合う事が出来る」と、語った。
またレイテ大臣は、パ国経済における農業と畜産の重要性についても、「パラグアイは現在、世界の食糧供給国の役割を担い始めている。カルテス大統領がすすめる、『パラグアイ国家開発計画2014-2030』の基本、インフラ整備で現在、前政権の4倍もの投資をしており、このリズムは今後20年間継続し、農業発展に必要なインフラ整備を目指す」と、語った。
また、大臣は現在、国内総投資総額の58%を外国の直接投資が占め、自国投資は42%になっている状況を肯定し、この外国資本への市場開放は国内でも激しい議論を起こしていると認めながらも、これは決してマイナスなものではないとも語った。
この上、スペイン側に、パ国への投資を促した。もし「スペイン製品をブラジルやアルゼンチン両国に流通させたいのであれば、生産拠点としてもっとも有利な場所はパ国である」、「それは各種優遇措置があり、勤勉な働き手がおり、手軽な電力が豊富にあり、そして外貨持ち込み・持ち出しにも他国のような制限が一切ないことだ」と、説明した。
(ABC 160522 GI)