パラグアイのインフラ投資に1億ドル
去る5月9~10日に、ウルグアイ・モンテビデオのメルコスル本部にて、メルコスル・インフラ投資基金(FOCEM)の第12回作業グループ会議が行われた。この会議には、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイそしてベネズエラの代表者とFOCEM各国技術班代表(UTNF)、そしてFOCEM専門チーム(UTF)が出席した。
グループ会議では、提出された新規案件、検討案件、実施案件、終了前案件などが協議され、また事業の管理プロセスと必要なフォローについても検討され、あわせて外部監査の結果と、FOCEM活動のPR法も話し合われた。
パラグアイはメルコスル・インフラ投資基金(FOCEM)の1億ドル超の資金を、自国インフラ投資に向けることが可能で、それは、現在返済が遅れている2000万ドルを返し、その額をパラグアイの使用可能な9700万ドルに加えることにより可能となる。
FOCEMは加盟国間の格差を減らすための支援機関で、加盟諸国の拠出金によって構成されており、経済規模の小さい国は負担額が小さいが、投資支援枠は大きくなるように定められている。
加盟国の中でパラグアイは一番恩恵を受ける国で、毎年1%の負担で、集まった基金総額の48%を受給できる事になっている。
今回の会議でベネズエラの入会を認められ、またFOCEM事業を今後10年間継続することが承認されれば、パラグアイは今後毎年100万ドルの負担で、毎年5500万ドルのインフラ投資資金の支援を受けることができ、パラグアイにとり、この会議は大きな意味をもつものである。(SicmPY 160512 GI)