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4月は1,800万米ドルの財政黒字

 パラグアイ大蔵省が発表した財政状況によると、4月は、1ヶ月で994億グアラニー(約1,800万米ドル)の財政黒字を計上した。これは2015年度同月に記録された710億グアラニーを凌ぐものであるが、本年度累計では3,490億ドルの財政赤字だが、昨年同期に比べ18%も少ない結果となっている。

 4月の財政黒字にかかわらず、累計では赤字になっており、これは国際通貨基金(IMF)でも認められているように、国家財政が経済成長に貢献している結果と見られる。

低いレベル

 年間財政赤字は、2016年4月時点でGDPの1.7%であり、これは南米諸国の中では最も低い割合の財政赤字となっている。

しかも、南米諸国の財政赤字が2012年から2016年にかけ著しく上昇(それぞれGDPの1%~8.6%)したが、パラグアイのそれは上昇することなく推移してきた。

また、パラグアイでは輸入の減少により関税収入の増加が見られないが、政府の税収入全体では9.1%増えている。その中で一般税収は3.6%上昇し、その他税収入は23.7%増となっている。

 特に税務庁(SET)では今年、2015年度の同期に比べ6千7百万米ドル多く徴収しており、これは前年に比べ11.4%の拡大となっている。しかし、税関局(DNA)の関税収益はグアラニーベースで4.4%減、米ドルベースで13.3%減となっている。(5dias 160512 GI)

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