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先住民たちを脅かす大陸横断道路

  • PBN
  • 2016年5月13日
  • 読了時間: 1分

パラグアイ西部チャコ地方には文明を受け入れず伝統的自給生活をするアジョレオ族がおり、彼らの人権と所有地の権利を守る支援団体である”INICIATIVA AMOTOCODIE”は、現在計画進行中の「大陸横断道路計画」は文明社会から離れて自然の中に暮らすアジョレオ族の存在を脅かしていると警告した。

 「大陸横断道路計画」の建設は、南米地域インフラ統合(IIRSA)計画の一環であり、米州開発銀行(IDB)、ラテンアメリカ開発銀行(CAF)から資金支援を受けている。

 我が国における計画該当部分は、パラグアイ河上のパンタナル地域にあるカルメロ・ペラルタ(パラグアイ)とプエルト・ムルティーニョ(ブラジル)をつなぐパラグアイ河横断橋を建設予定である。また、カルメロ・ペラルタとチャコ中央部分のローマプラタ市をつなぐ250kmの道路建設も予定されている。 

 当NPOの主張によると、これらの事業は先住民グループの生活安定に大きく影響し、そもそも事業の社会・環境調査においても、先住民族のニーズが考慮されていないことを批判した。

 NPOの情報によると、チャコ森林地帯には約80〜150グループの先住民アジョレオ族が暮らしており、国際NGOの“サバイバル”(SURVIVAL)はパラグアイでもっとも現代文化に無防備な先住民族と彼らを評価している。

(ABC 160505 VR)

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