2016年、パラグアイ経済は世界的不況の影響とは無縁?
国際的な大手経済調査機関からローカルコンサルタントまでほとんどの組織が、パラグアイは南米地域の中で唯一、2016年も来年も3%前後の安定した経済成長率を継続できる活発な経済状況を展開出来る国だと認めている。また、国際通貨基金(IMF)は、パラグアイ経済の持つ強みを強調し、この経済成長率は国外の経済不況の影響を最小限に抑えることができると主張した。
世界経済は、IMFの予想以上に経済成長が衰退している中国を筆頭に弱体化している。ブラジル経済は2015年には4%縮小しており、IMFによれば2016年もマイナス3.5%まで収縮するだろうとみられている。これはパラグアイにとっても大きなリスクである。
そして、アルゼンチンでは昨年、政権が交代し開放経済を全面に出し、様々な条件緩和しながら、国家の経済を立て直そうとしているが、それがパラグアイにとって、どういう影響をするのかは当面、見守る必要がある。
専門家は中国からの輸入品は、かっては国境ですぐに再輸出されるものばかりだったのが、現在では産業機械や工業用資材に代わり、それがオートバイやその他機材の組み立て工場に活用されている。だが、中国製の安価な商品が国内の衣類産業、革製品業、靴製造業などをを脅かしている実情もあると、語った。(LN 160228 KT)