環境庁や国家港湾管理庁の未許可業者が問題に
ポール・エルメルスが所有する「シグネイチャー社」(Signature SRL)が、営業許可もなく、環境庁に提出するべき「環境インパクト証明書」も提出せず、また、国家港湾管理庁(ANNP)の許可も得ずに、パラグアイ河で不法に浚渫作業を行ったとして問題となっている。
環境庁が発行する「環境ライセンス」に登録していないと非合法に仕事をしているということになり、河底の砂を浚渫することはできないうえに、砂を採取するためには法令3.239の「水路資源の環境法」(Regimen Legal Ambiental de los recursos hídricos) と法令294/93の「環境影響評価」(Evaluacion del Impacto Ambiental)に準じて営業せねばならない。
ANNP関係者によると、この業者は、当局に許可申請を提出してきたが、商船管理局(DGMM)と公共事業通信省(MOPC)の許可を事前に取っていなかったので却下された経緯があった旨を明らかにした。その後、DGMMの許可はとったが、MOPCの許可は書類がそろっていないという理由で却下されているという。
シグネイチャー社のオーナーは、現在も申請手続き中で、近日中に承認が出るはずだと答えた。
この問題は地元紙ラ・ナシオンの調査チームが発見したもので、15日から問題の状況が明らかになる迄、現場の工事がストップすることになっている。(LN 160217 KT)