PBN No.215コラム『パラグアイの専門技術学習サービス“SNPP”』
インターネットが普及してから、その便利さから人々の間に瞬く間に広がり、もはや生活に欠かせないツールの一つとなった。
自宅にいながら、世界中の人や場所と繋がり、パソコン一つでどこででも仕事ができる。
また、学習形態に関しても、ブログや動画サイトから人々が発信した情報で、あらゆるものが無料で学べる時代である。
筆者自身もPCソフトの使い方を調べたり、料理の動画を見て、その日の夕食を決めることが多々ある。
今回はそんなインターネット時代に合ったパラグアイ政府が運営する学習プログラム“SNPP”についてご紹介する。
SNPP：
直訳して“パラグアイ専門技術促進サービス(Servicio nacional de promoción profesional)”の略称である当プログラムは、パラグアイ人が無料であらゆる専門分野を学べるサービスである。デザイン関連業種に必要なフォトショップやイラストレーターといったソフトウェアから、掃除用薬品（洗剤）の製造、さらにはバイク整備技術まで、一般的なものからコアなものまで多岐に渡る。
これらは、パラグアイ人のみならず、セドラ(住民ナンバー)を持っていれば利用できる。まず、SNPP のサイトに登録し、コースを選択する。一部有料のものもあるが、50,000Gs.程度の価格帯のようだ。実際の利用者に聞きくと、コンピューター関連コースはネットを通じ送られるテキストデータから学び、週ごとの宿題をこなしながら、1ヶ月かけて学習して行くそうだ。実技系コースは、指定の場所で授業が設けられ、そこに受講者たちが集い行われる。
ほぼ無料なこともあり、人気の授業はすぐに定員オーバーになってしまう。1月から募集が始まるため、気になる方は早めの登録が必要になる。また、月を追うごとに追加されるコースもある。
まだまだ所得格差のあるパラグアイであるが、努力次第でスキルアップができるこういったプログラムは人々の希望になりうるのではないだろうか。
セドラを持っている方は、試してみてはいかがだろうか。JA
SNPPのサイト
コース一覧。
登録なしでもどんな種類があるか見られる
HP:https://www.snpp.edu.py/
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