top of page

PBN No.210コラム『ブエノス・アイレスのアジア系料理店「Mirutaki Ramen & Sushi」』


 1月中旬、ブエノス・アイレスに行った際、「ミルタキ」というレストランを見つけた。実は、ラーメン屋を謳う店は3軒ほど巡ったのだが、雰囲気やメニューなど、全体的に良かったこちらの店を今回は紹介したいと思う。

 開店の10分前にはすでに20人ほど並んでおり、店の人気ぶりがうかがえる。8時になるとブラインドが開き、明るく見通しのいい店内に通された。壁にはマンガ風イラストでラーメンを食べるシーンが描かれている。清潔感のある居酒屋のような印象で、テーブルやカウンターには箸とお通し(この日は鶏皮とサーモンの皮を揚げたマリネ)が置いてあった。客は皆、上手に箸を使い、小皿を突きつつメニューを選べる。日本酒やアサヒ、サッポロなどのビールも取り扱っている。

 店の人気料理には、たこ焼き、スシ、ラーメンと、日本食の代表料理が並ぶが、ブエノス・アイレスのラーメンは日本人の想像する『ラーメン』とは別物であるとここでお伝えしておきたい。見た目はラーメンだが、麺やスープが違うと、美味しくてもそれは違う料理である。「エビ辛いラーメン」は本格的な辛さの赤いスープで、エビとたっぷりのコーンが食欲をそそる。

 ベジタリアン向けの料理もあり、野菜や豆腐をトッピングに使ったラーメンもある。おでんのようなスープに自家製太麺で、しっかり満腹になった。「ナス田楽」は皮を剥いだ白いナスを竜田揚げにしたおつまみ料理で、甘辛い味噌の味が染みたナスが、サクサクの衣に包まれている。


 刻んだタコと紅生姜、ねぎが入った「たこ焼き」は、日本国外で食べたたこ焼きの中で一番だと感じた。揺れる鰹節の下には控えめにソースがかかっていたが、しっかりとした出汁の効いた生地の味で十分美味しかった。

 カウンター内の調理場には常時6人の料理人が忙しそうに手を動かしている。店名の「ミルタキ」は、オーナーである日系人のご夫婦の名前から取って付けたそうだ。彼らの友人だという、ホールスタッフのサービスもとても心地よく、梯子酒の締めの店としてもお勧めしたい。ブエノスを訪れた際に立ち寄ってみてはいかがだろう。IT


エビ辛いラーメン


お一人様でも入りやすそう


もう一度食べたい、一押しのたこ焼き


柔らかな牛の焼肉、味付けはタレ


住所:Ángel Justiniano Carranza 2339,

Buenos Aires, Argentina

営業時間:火〜木 20:00 - 23:30、金・土 20:00 - 24:00

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page