top of page

PBN No.199コラム『レストラン「EL BISTRÓ」』


 “HOTEL FACTORIA”はその名の通り、以前、工場として使われていた建物をリノベーションし、現在は国内外から訪れる人々に愛される魅力的なホテルだ。宿泊以外でも、イベント会場や、ときには結婚披露宴の会場としても利用されている。小さなプールがある緑の美しい中庭、オーナーはきっと椅子好きに違いない、様々な椅子が設えられたアンティーク調家具や装飾の可愛らしいラウンジに、絵画の連なる廊下など、素敵な空間を挙げればきりが無い。この日はちょうどウェディングパーティーがあったらしく、ホテルの様々な場所でドレス姿の花嫁の撮影が行われていた。今回はこのホテルの一階にあるレストラン「EL BISTRÓ」をご紹介する。


 仄暗い廊下からガラス戸を押して入ると、映画の中に来たような空間が広がる。白いタイルで覆われた丸く高い天井に、食器棚の奥のエメラルドグリーンの壁が印象的なレストランだ。大きな窓から中庭の木々を眺むフロア席、もちろんテラス席でも食事ができる。廊下を挟んで反対側の部屋は個室になっており、会議や講演イベントにも使われているようだ。

子牛のグリルは長いあばら骨がそのままついた、シンプルなステーキだ。トマトの味と甘みを強く感じるチミチュリソースをかけていただく。油の少ない赤身の牛肉の美味しさを知れたのはパラグアイに来てよかったと思えることの一つだ。


 もう一つのメインには、カスエラという土鍋であつあつに煮込んだスルビの魚料理を頼んだ。トマトベースのスープには煮込み野菜としっとりとした白身魚のスルビがたっぷりと入っている。今まで食べたスルビと同じ魚と思えないほど美味しかった。

土曜の夜だったが利用客はそれほど多くはなく、静かな夕食を味わうことができた。食事をしながらゆっくりと談話を楽しみたい方にお勧めしたい。パラグアイにいながら外国に来たような一時の旅行気分に浸れる、小さなホテルのレストラン。特別な休暇にいかがだろうか。IT


WEBより


Tomahawk(子牛の骨つき肉のグリル)


Lomo de Surubi(スルビの煮込み料理) WEBより


中庭から

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page