PBN No.188コラム『Mi Embajada Restaurante』

　冬も終わりに差し掛かり、涼しく心地いい夜が増えてきた。そろそろオープンテラスで過ごす最適な季節がやってきそうだ。今回は広々としたテラス席も構える、「Mi Embajada Restaurante」を紹介する。

　Shopping Villa MorraやShopping Mariscalからほど近く、Mariscal Lopez大通りから2ブロック入った、Plaza Brrio San Cristobal公園のそばにその店はある。今年、店名も新たにリニューアルオープンしたばかりだというこのレストランは、店内も外のテラス席も広々としており、誕生会などの大人数の団体客にも対応している。

　SPICY BEEF（78,000Gs）は、葉野菜にレアの牛ヒレ肉が乗ったサラダで、スイートチリソースと砕いた糖衣クルミがかかっている。マンゴーの瑞々しい甘さでさっぱりとしている。

　サラダで牛肉を頂いたので、メインは魚料理からSURUBÍ（80,000Gs）を頼んでみた。モッツァレラチーズとグリルで焼いた白身魚は全く臭みがなく美味しい。

LANGOSTINO PIL PIL（75,000Gs）は、その名前の響きの可愛らしさから、なんとなく注文してみた。後から調べてみるとこの“PIL PIL”とはニンニク風味の煮込み料理のことを指し、エビとトマトを煮込んだシンプルなこの料理は塩気が強く、エビの旨味が口に残り、お酒の進む一皿だ。

　Mi Embajada Restauranteはアルコールメニューも豊富で、シャンパンやスパークリングワインを含む約90種類ものワインを取り揃え、特製カクテルもおすすめだ。パラグアイ産ラム酒（カーニャ）と、グアラニー語でセドロン・カピイという薬草のシロップなどを使ったカクテル、PASAPORTE PARAGUAYO（40,000Gs）も一度試してみてほしい。

　 “Embajada”とは大使館という意味の言葉だが、「無理難題」という意味も持っている。「いつでもここはあなたの大使館」、客のどんな期待にも応えるような一皿を提供し、満足して帰ってもらいたい、そんな思いを店主の話から感じた。次回はぜひ、当店おすすめのパスタやリゾットも試してみたい。IT