PBN No.183コラム『パラグアイのスポーツ施設』
東京オリンピックを来年に控え、スポーツ界は例年に比べ世界的な盛り上がりを見せているように感じる。今回はパラグアイ・スポーツ界の現状を紹介したい。
パラグアイでスポーツと言えばサッカーであり、大衆を巻き込む唯一のスポーツといえる。続いて、バスケットやバレーボールなどの球技もあるが競技人口は大きく減る。学校の体育の授業で体験できるスポーツも少なく、クラブ活動などを行っている学校は数少ない。また、公園で楽しめるスポーツも上記のものくらいで、ブランコ、滑り台程度の遊具しか備えられていない。しかし、近年徐々にスポーツ施設や公園などの設備や運動用機材が充実してきている。
パラグアイのスポーツ関連の公共機関は二つ、スポーツ庁(SND)、パラグアイ・オリンピック委員会である。両機関ともそれぞれスポーツ訓練施設を備え、加盟している各競技の連盟が事務所や練習施設を設置している。
スポーツ庁はアスンシオン市の中心にトレーニング施設を構え、近年大きく発展した機関である。また、これらの発展の一部は、機材や人材面で日本政府ならびに国民からのサポートにより支えられている。昨年の予算は約1,500万ドルで、屋内の中央競技場のリニューアルを行い、各種目のトレーニングセンターおよび国内、国際大会の施設として利用されている。また、宿泊施設も完備し、選手団の宿泊が可能になっている。敷地内のメイン施設は陸上競技場および屋内球技場である。その他に、屋外施設にはテニス、サッカー、ホッケー、屋内施設はバレーボール、ハンドボール、バトミントン、卓球、柔道、空手、ボクシング、レスリングなどが各連盟のオフィスおよび練習場を完備している。
公共機関なので無料もしくは民間施設よりリーズナブルな価格で練習に参加できる。また、登録なしでアクセスできるスペースも多く、駐車場を完備していることから、ランニングやウォーキングを行う多くの人が利用している。アスンシオンで何か運動を始めたい方は、まずSNDを訪れてみてはいかがだろう。YM
陸上競技場
屋内競技場
屋内競技場内部
スポーツ庁ホームページ:http://www.snd.gov.py/
パラグアイオリンピック委員会ホームページ:http://www.cop.org.py/
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