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PBN No.176コラム『パラグアイ発・ファストフード「Sandwichone」』

パラグアイでは、”Minutas”といった、注文後すぐに食べられるエンパナーダやサンドイッチ・デ・ミラネサなどを扱う昔ながらの路面店がたくさんある。他にもロミテリアと呼ばれるバーガー・ショップは街のいたるところにあり、夜になると、仕事帰りの軽食を、家族や友人との夕食を、もしくはサッカー観戦を楽しむ多くの人で賑わっている。たくさん並んだソースや野菜類の中から好きなものを選び、ハンバーガーに好きなだけトッピングできるという店舗も多い。そんなリーズナブルで、ボリューム満点のパラグアイ流ファストフードの新スタイル店舗ともいえる「Sandwichone」を今回は紹介したい。

 近年、パラグアイでは24時間年中無休営業のいわゆるコンビニが急成長を遂げている。その先駆けとなった”Biggie”がチェーン展開を広げ、各ガソリンスタンドも自社系列のコンビニエンスストアを構えるようになった。こういった背景から生まれた「Sandwichone」はガソリンスタンド「BARCOS & RODADOS」が運営する24時間営業のファストフード・チェーンである。今回訪れたのはChoferes Del Chaco通りにある店舗。「BARCOS & RODADOS」のスタンドの奥にはコンビニ「Rapidito」、食事を提供する「Rapidito Café & Bar」、そして「Sandwichone」と並んでいる。

 昨年秋に営業を開始した「Sandwichone」。食欲をそそるセンスの良い広告がSNS上に大きなインパクトを与えた。大きなサンドイッチ、ヘルシーなメニュー、POPなカラー、リーズナブルな価格設定から、広告が公開されるや否や大きな反響を得、運営母体である「BARCOS & RODADOS」のスタンド内に4店舗を構えている。

 この日は、一押しメニューであるEspecialサンドがプロモーション価格で味わえるということで早速注文してみた。ピタパンに、スペシャル・サンドイッチソース、あめ色に炒めた玉ねぎ、焼き肉(牛肉、鶏肉、豚肉もしくはミックスを選択できる)、生ハム、卵、モッツァレラチーズ、チェダーチーズにルッコラをトッピングして、専用オーブンに入れて数分、こんがり焼きあがったところでサンドウィッチが完成する。最後にオーブンで焼くことで、チーズはトロトロ、バンズはサクサク、見た目にも食欲をそそる。Especialサンド専用ピタパンは手のひらサイズともいえるボリュームで具沢山なため、これ一つでも大満足である。サンドイッチというより、牛丼に匹敵する食べ応えと言える。他にも全粒粉パンを使ったヘルシーな「Light」 (15,000Gs)や、スティック・ポテトチップスがトッピングされた「Sandwikids」 (15,000Gs)などのメニューもある。

 一番の売りはカスタマイズ・サンド。パン、肉の種類、トッピング、ソースを自分で選んでオリジナルのサンドイッチを注文することができる。価格も22,000Gsとリーズナブルである。

 パラグアイ生まれのこのサンドイッチ・ショップは、「24時間営業」、「ヘルシー」、「カスタマイズ可能」と、多様化するパラグアイの生活スタイルに合った新型ファストフード・チェーンである。主要大通りの「BARCOS & RODADOS」のスタンド内にチェーン展開されているので、見かけたら是非立ち寄っていただきたい。TT

選べるトッピングと手のひらサイズのピタパン

パンとソース、トッピングの種類。3milでトッピングは追加できる。


真っ白だったピタパンがこんがり焼きあがってきつね色に


Choferes Del Chaco通りの「BARCOS & RODADOS」

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