PBN No.166コラム『メキシコ料理店 “Sol Azteca”』

よく通る道沿いに、以前から気になっていたレストランがあった。日曜日の夜、幸運にも開いていたので、オープンしてまだ半年ほどという、メキシコ料理店“Sol Azteca”を訪れた。

　店内に入ると、鮮やかなテーブルクロス、星の照明やトカゲの壁掛けが目に入る。カラフルな小物や壁掛けで溢れているのに落ち着いた雰囲気を感じられるのは、抑えた明かりとスタッフの丁寧な対応のおかげだろうか。階段を上ると、どこよりも「死者の日」を盛大に祝うメキシコらしく、骸骨が出迎えてくれた。1・2階ともテラス席があり、涼しくなってきた、この時期の夜はとても心地いい。

この日はがっつりお肉というより、飲みながら食べたいということで、2人で分けられるPLATON MAYA（約16ドル）を注文した。歯ごたえのしっかりとしたパリパリのナチョスと、チーズ入りトルティージャ。牛肉とパプリカ、玉ねぎの入ったブリートという巻いたタコス。中央のキャベツが載ったものは揚げたタコスだ。アボカドのワカモレソース、トマトのチミチュリソース、塩とニンニクの黒豆ソース、唐辛子の辛味ソースの4つがついている。トウモロコシの風味を感じながら好みのソースで頂く。メニューには書いていないが、頼めばサラダも出してくれた。

本格的なメキシコ料理を知らなかったため、スタッフと話しながらその時の気分に合ったメニューを決めた。カクテルも人気らしい。料理を食べていると2階の席でも、不足がないか、にこやかに尋ねてきてくれ、居心地のいいレストランだった。夜が深まると家族連れや二人客で店内は賑わっていた。ぜひ次回はしっかりとお腹をすかせて訪れたい。IT