PBN No.157コラム「パラグアイのこどもの日:“Día de Reyes Magos”」
日本では、年越しから元旦にかけて、年越しそば、初詣、ご先祖様のお墓詣り、親戚家族とこたつを囲っておせち料理やお雑煮を食べたり、“新年”を迎えるということは、日本でもっとも特別な(宗教的・文化的)行事として存在しているのではないだろうか。
カトリック教徒が大部分を占めるパラグアイでは、年末にかけて、カアクペ大聖堂への参拝や、クリスマスが大きな宗教的行事として存在するが、年越し・新年については、特別な行事はなく、家族や親戚が集まり、いつもの休日のようにアサードを食べて過ごすという。
筆者としては何か物足りなさを感じ、パラグアイの友人に色々と質問をしてみたが、特別な料理や飾り、お墓参りも無いそうだ。
そのかわりの大きな行事として、1月6日に行われる“Día de Reyes Magos”を紹介する。
Reyes Magos(東方の3博士)とは:
新約聖書に登場し、イエスの誕生を空の星の知らせで知り、東方からやってきて拝んだという人物たち。彼らは生まれたばかりのイエスに、黄金、乳香、そして没薬を贈り物として捧げたという(諸説あり、wikipediaより意訳)。
パラグアイではこの歴史に基づき、1月6日に子供にプレゼントを贈るのが定例になっている。プレゼントの内容には決まりは無く、アサードも無い。子供たちはクリスマスや年越しよりも、この日を楽しみにしているに、違いないだろう。まさに“パラグアイの子供の日”である。
また、各地域では子供にちなんだ行事や、ボランティア活動が行われたりする。
もし、ご家族でパラグアイに来られている方や、知り合いに小さなお子さんがいらっしゃる方は、ちょっとしたプレゼントを準備して、この行事を楽しんでみてはいかがだろうか。
東方の三博士の来訪
Mariano Ruque Alonso市で、
洪水被害の子供達のために行われた国家扶助委員会(ARP)によるキャンペーン(2016)
毎年、アスンシオンの“メルカード4”では、大量のおもちゃが売り出される。