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PBN No.147「2019 年度、中南米諸国の経済見通し」

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 世界銀行によると、パラグアイの 2019 年度の経済成長率は 3.9%が予測され、中南米地域で成長率予測が最も良好な国の一つに挙げられている。つまり、地 域経済の不確実性と予測不可能は、パラグアイの経済 成長にさほど影響しないと見られている。

 確実性を尊重する世界銀行が、来年の中南米諸国の経済予測に関する報告書を発表した。それによる と、パラグアイの 2019 年度 GDP の予想成長率は3.9%で、本年度予測の 4%よりもやや低い。

 また報告書では、ブラジルとアルゼンチンの経済動 向に焦点があてられ、ラテンアメリカの経済情勢を分析している。停滞した 2018 年度のラテンアメリカ経済であったが、2019 年度には 1.2%の成長率を予想している。

なお、南米経済の成長を妨げている 4 つの決定的な要因として、次をあげている。

  1. 2018 年 4 月に始まったアルゼンチンのマクロ経済の危機

  2. ブラジルの経済成長の減速

  3. ベネズエラ経済と社会情勢の継続的な悪化

  4. EE.UU のドル強化策や、トルコとの関係悪化や、中国との貿易戦争など、最近悪化したいくつかの外部要因

 これらにより、2018 年初めの楽観的なシナリオが今年の第三四半期には終了し、今年、南米全体では

0.6%の成長率しか予測されていない。」と、経済学者R. Silvero 氏は説明した。

 また、彼は「このような状況で、パラグアイ経済の成長がラテンアメリカで最も高いレベルにとどまっていることは信じられないことだ、そして 2018 年の通貨グアラニーの対ドル値下がりは 8%だが、アルゼンチン・ペソのそれは約 50%、ブラジル・レアルは 20%に及んでいる。今年残りの数カ月、そして 2019 年初めの経済予測は、これらマクロ経済の動向が維持される。」と、している。

 一方、経済学者 A.Ferreira 氏は、世界銀行の最新見通しは保守的であり、来年の経済見通しに関しては、パラグアイ中央銀行の見通しがより正確だと強調した。

 南米地域の低い経済成長予測は、中南米諸国の経 済危機によるものであり、それにも関わらずパラグアイ の 3.9%の成長率予測は可能だとし、「パラグアイ中央銀行は自国の国内経済に関して、世界銀行より多くの情報を管理し、優れた予測能力を持っており、その経済予測が実現する可能性が高い。また、国際通貨基金 IMF も楽観的見通しで、中央銀行により近い見通しだ。」と、説明した。

 また、世界銀行の J.Familiar 副総裁は、中南米諸国の経済動向には楽観的なプラス要素があるとし、そ の一つは国家歳出の管理方法で、それは「時の経過と ともに改善されてはいるが、今後も時間をかけ、最も貧 困層を支援しつつ、国が発展するプロセスを早めなく てはいけない。」と、言う。

 それは、国家歳出の効率化を追求することであり、「歳出を増やすことは不可能でも、歳出を賢く管理することは可能だ。貧困層を支援する歳出は、国の成長を促進するのに役立つ。」

 しかし、「貧困層が減少するのは、直接的援助の結果では無く、貧困層への雇用創出がより重要だ。」と強調した。また、そのためには、政府はインフラ基盤への投資、民間企業の誘致、人的資源の向上など、雇用創出 のための基盤強化が必要だ、と述べている。MN (https://www.5dias.com.py/economia-sortea-las- incertidumbres-y-los-cisnes-negros)

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