PBN No.142コラム「パラグアイ一般市民の、“サラめし”」
パラグアイのサラリーマンの昼食事情は、他国とさほど 違いは無く、オプションは主に外食、デリバリーまたは自 前弁当であろう。
なお、オフィスが集中する地域では、外食もデリバリーのオプションも多彩だが、そうでない場所では遠くまで脚を運ぶか、高い配達料を払って出前を取ることになる。
多くの食堂や、スーパーマーケットのフードコートはラン チタイムだけの営業で、単品メニューまたは、ビュッフェ形式の目方売りである。どちらも 2〜3 ドル程度のお手軽価格から、バーベキュー肉などを含むと 5〜6 ドルくらいになる。ショッピングセンターにあるフードコートはショッピ ング直営ではないが、大概が“ランチメニュー”を用意していて、こちらでも低価格でバラエティ豊かな食事ができる。
通常、どこの食堂メニューも定番の牛肉、豚肉または鶏肉がベースで、曜日毎に大体、メニューも決まっており、フードコートのメニューも大概は、定番ものの繰り返しである。
デリバリーは前述の食堂で出されるメニューを、プラスチックトレーに詰めて、配達してくれるものだ。料金は若 干上がるが、場所によっては配達料金を取らないお店も ある。もちろんフードコートでもテイクアウトは可能であり、 こちらはメニューが多い中から選べるので、比較的栄養バランスのとれたお弁当を自作できる。
第三のオプションとして、近年、ランチボックスを持って出勤するパラグアイ人も珍しくなくなった。
理由はインフレによる食費の値上がりと、あと一つは健康を気遣ってのことである。
元々お弁当の習慣が無いこの国では、しゃれた弁当箱はなく、大概はタッパーのようなプラスチック製、またはガラスのふた付き密閉容器に弁当を詰めて出勤する。少し 大型の保温タイプのランチボックスもあり、こちらはスープなども持参できるので便利である。
メニューによっては電子レンジで加熱、またはナイフ、 フォークを必要とすることからお皿に盛ってから食べる。
その他、パラグアイでは日系人経営のお弁当屋さんも 多く、5〜6 ドルくらいで比較的ヘルシーな昼食を頂ける。SNS で公開されるメニューから希望を選び、朝一で電話またはメッセンジャーアプリ経由で注文すると、お昼 にはお弁当が届けられる。
このように昼食事情を覗いてみると、パラグアイ人はラ ンチに対し、あまりこだわりが無いように感じられる。YM
宅配向けの食事
フードコートの食事
良く見かけるランチボックス