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PBN No.128「世界有数な、パラグアイの河船運送能力」

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 拡大する大豆生産に支えられ、パラグアイは近年ラテンアメリカ最大の河川輸送国となり、世界でも米国と中国に次いで世界第三位の河川輸送国となっていると、フランスメディアAFPは述べている。

 パラグアイは内陸国であるが長大な河川を持ち、2016〜2017年には主に欧州連合とロシア向けに大豆600万トン以上を輸出した。パラグアイ河はブラジル領土に源流を発し、ボリビアの北部領土を潤し、アルゼンチンとの国境に位置するパラナ河との合流地点まで約1,000kmに渡ってパラグアイ領土を縦断している。また、最終的にリオ・デ・ラ・プラタを経て外洋に達するが、全長約3,000km以上DE、AFP通信によれば世界有数の長さを誇る河川の1つである。

 パラグアイの船舶業界は、46社に昇る国際企業と7社の国内企業により運営され、約3,000隻のバージと200隻のプッシャーから成り、内陸産の物資をウルグアイ港とアルゼンチン港に運び、そこでヨーロッパ、アジア、米国行きの大型船舶に積み替えられる。

 造船企業“Shipyard”のG・Ehreke専務は、「1990年代の、穀物・原材料価格の高騰により、パラグアイの大豆の大規模生産が開始された。」、また「並行して、1991年には南米南部共同市場協定(メルコスール;アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)、また1992年には国境の河川自由運行を認める“パラグアイ河・パラナ河・河川条約”が締結された。」と、AFPに補足した。

 また、パラグアイでは1992〜1993年期の大豆生産量約70万トンから、2002〜2003年期の約450万トンまで生産量が増大している。米国農務省によると、現在パラグアイの大豆生産量は1,060万トンで世界6位の生産国であり、その輸出量は610万トンで世界4位の大豆輸出国である。

 これら大豆作物の伸びは、過去10年、年約4%の持続的なパラグアイの経済成長を可能にした。また、パラグアイの河川運送業は、メルコスール条約と河川路条約の追い風を受けた他に、「かってパラグアイ産大豆は、パラグアイの自由港であるブラジル・パラナグア港までトラック輸送され輸出されていた。しかし90年代、ブラジル・パラナ州知事による、遺伝子組み換え穀物(大豆)の通過禁止令による困難も、河川輸送を後押しした。」と、Ehreke氏は振り返った。

 現在、パラグアイ河とパラナ河を下る船荷はパラグアイ産大豆だけではなく、世界第二位の生産を誇るブラジル産大豆の一部、およびボリビア産鉱物も含まれている。

 河川輸送は通常、バージを9隻から12隻ジョイントし、トラック800台相当の貨物を一度に輸送する。2017年度の河川輸送総量は約2,100万トンだが、2030年には輸送総量5,600万トンが推定されていると、パラグアイ河川舟運業及び造船業商工会のJ・C・Muñoz会長はコメントしている。

 また、「アスンシオンから400キロ北に位置するConcepción港の施設拡大により、また将来、650キロ北に位置するCarmelo PeraltaーPuerto Murtinho港の拡大充実により、より多くのブラジル・マトグロッソ産大豆が河川輸送されるので、輸送総量は現在の3倍に増えるであろう。これに加え、ボリビア北東部産の鉄鋼石輸出も河川輸送される。」と、Muñoz氏は語った。

 なお、パラグアイの河川舟運産業の年間売上高は8億ドル、国民総生産の2.3%に相当する額であり、同業界への総投資額は50億ドルに上り、5,400人の直接雇用と16,000人の間接雇用を創出している。YM

(http://www.abc.com.py/edicion-impresa/economia/destacan-el-posicionamiento-a-nivel-mundial-de-la-flota-fluvial-paraguaya-1709057.html)

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