PBN No.101 「パラグアイ、バイオテクノロジー利用耕作で世界トップテン入り」
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パラグアイは今年、農業バイオテクノロジー利用の食糧生産規模として、世界6位にランクインされたと農業バイオテクノロジー研究所(INBIO)のE・Ojedaky局長が、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の最新報告書をもとに発表した。
世界1位のバイオテクノロジー利用栽培国はアメリカで7,290万Ha、2位はブラジル4,119万Ha、3位はアルゼンチン2,380万Ha、続く4位はカナダ1,160万Ha、5位はインド1,080万Haと、それぞれ遺伝子組み換え作物の栽培を行っている。
パラグアイは、上記国と比較し栽培面積352万Haと圧倒的に少ないものの世界6位にランクインし、その面積の320万Haは大豆、30万Haはトウモロコシ、そして2万Haで綿が栽培されている。
同氏は、遺伝子組み換え作物の導入によりパラグアイは食糧供給大国の一つになったが、2050年までに世界で予想される人口増加に向けて、限られた面積で食糧生産を増やし、現在より70%増しの食糧を世界に供給する必要があると述べた。
国内の栽培ポテンシャルと、輸出食糧実績:
同氏によると、パラグアイは今後も食料増産の可能性を秘めているが、その実現には長い研究の結果生み出された最新化学の成果を導入する必要があるという。「我々INBIOはバイオテクノロジーのもたらす成果を高く評価する。それは面積当たりの増産による経済的効果はもちろん、その生産物はパラグアイ国民の食生活にも貢献している。」と語った。
現在、パラグアイを含む世界25ヶ国で遺伝子組み換え作物が合計約1億8,500万Ha栽培されているが、パラグアイを含むトップ6ヶ国でその総栽培面積の90%を占めている。
なお、パラグアイ穀物・油糧作物輸出協会(CAPECO)は11月中旬、本年1〜10月のパラグアイからの食糧輸出量は総量1千万トンを突破したと報告した。加工・未加工農産物合わせて約1,000万トンの食糧輸出は、昨年の同期実績を約50万トン上回っている。VR