『環境にやさしい』建築とは!
現在、国内で大型建築が次々と施工されているが、その建築がパラグアイの環境に適したものか、否かの評価が必要になってきた。
ラテンアメリカ全体に現われた、この新しい建築のあり方『環境にやさしい』建築は、世界レベルの異常気象現象に応じ、生まれてきたものだ。『環境にやさしい』建築とは、建築物や建設工法がその立地環境や自然環境に、また周囲の社会生活に出来るだけマイナス影響を出さな
いもので、また建物が必要以上のエネルギー消費をしないことも大切だ。
パラグアイはその特有の気候条件により、『環境にやさしい』建築を施工する環境がそろっているが、バイオ建築研究所のニコラス・モラレス所長によれば最近、外観にガラスを多用するビルが多い、そのため建物に過剰な太陽光線が入り、空調エネルギーが過大になったり、地域の電力不足・過剰消費になる可能性があると指摘する。その他、水使用量の節約、再利用建築資材の活用、適切な換気と照明、快適な断熱と防音、環境汚染廃棄物の管理なども、大切な検討要因になる。
もし建物の屋上緑化が可能なら、空調エネルギーを半減させる可能性があるが、建設時のコストは通常以上になり問題となる。しかし、それは長期的見地での、コスト計算が必要になるという。(5dias 160523 GI)