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パラグアイで屠殺牛の30%は肥育牛

パラグアイ畜産協会畜産登録部(ORZ-ARP)のデーターによると、穀物価格の下落により、牛の集中肥育法(牛小屋に入れて配合飼料を集中的に食べさせ、短期間で牛を太らせる手法)が増大し、2015年に各地の食肉加工施設で屠殺された肉牛の30%は肥育(Confinamiento)によるもとだと判明した。

 なお、当局の予測によると、昨年度は60万頭の牛が肥育場よりきたものであると言う。

 家畜品質衛生管理局(SENACSA)の統計によると、2015年度は全国の食肉処理工場で189万頭の牛が屠殺されたが、これは前年比で5.4%の下落となっているが、パラグアイ食肉会議所(CPP)によるとこれは供給が減ったためであると言う。

 畜産協会のペドレッティ家畜登録部長によると、農業者は効果的にトウモロコシを売るには、穀物を肉に変えて付加価値をつけて売ることが有効だとわかり始めたようで、肥育をする農業者が増えたと説明した。 

 穀物協会のレポートによると、トウモロコシの相場は今年の5月5日時点でトン当たり147米ドルで、これは昨年とほぼ同価格であるが、2014年度との比較では25%下落、2013年度との比較では45%も下落している。

 また、ペドレッティ家畜登録部長は、穀物食餌(肥育)により去勢牛が自然放牧より体重を増やすことができ、肉の生産性があがり、輸出量も増えることになると語った。米国農業庁(USDA)のデータによると、パラグアイ産牛肉の生産量は年間62万トンになるとのことである。

 SENACSAによると、パラグアイ国内の肉牛頭数は2015年で1,330万頭で、前年比で30万頭減少している。

 また、ブラーマン種(セブー系)とアングス種をかけた一代交配種のブラングス種を飼育する牧場主のパラグアイ・ブラングス生産者協会(ACBP)のレポートでは、肥育用に子牛の時に販売するのが有利なビジネスとなり、この種の子牛販売頭数は2016年には前年比で41%増大したと言う。 

 因みに、子牛の平均相場は、メスの子牛でGs.4,200,000/頭、オスの子牛はGs.2,000,000-/頭であり、繁殖用親牛は子牛付のメス牛で平均Gs.13,600,000-/頭、種牛はGs.17,300,000/平均となっている。(LN 160506 GI)

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