日系農協が果実加工の工業化計画を促進
5年前よりブドウや桃などのジュースなどを試験加工をし、市販してきたラ・コルメナの果物生産者たちは、今回スペイン系企業の援助を得て工業化に踏み切ることになった。
数年前より進められて来たこの計画は、今までは生産量が小規模であったが、今回の外資系企業との提携により、1400万ドル規模の加工食品を生産できるものになると関係者たちはみている。
コルメナ・アスンシオン農協(CAICA)の宮本幸一副理事長はパラグアイ移民80周年関連の式典で、現在ブドウの生産はヘクタール当たり17,000キロあり、ラ・コルメナ全体で約72ヘクタール栽培され、主に3種類のブドウが年平均1,224トン生産されていると語った。
「この外資系企業が、我々の工場に最新の瓶詰ラインなどの加工設備を導入し、高品質保証のブドウジュースなどを生産できるようになるのは、我々にとっても非常に喜ばしいことだ」と、述べた。
また、ラ・コルメナで以前生産していたワインは、密輸入品に太刀打ちできず撤退したこと、また一時試みたトマトピューレの製造も高価な瓶詰製品だったため、パック入りの安価な製品に対抗できず敗退した過去の経験も語った。
(LN 160423 GI)