零細ゴマ生産者、政府の支援で収入改善へ
カアグアス県のゴマ農家115軒は、農牧省が行っている「零細農家自立プロジェクト(Proyecto Paraguay Inclusivo -PPI)」の支援おかげで、今季の収穫で10万ドル近い収益を得ることがきると予想されている。同プロジェクトにより農家は近代的な設備や機械を導入することが出来、以前に比べ生産能力が飛躍的に伸びた。
サンタクララ生産者組合は政府から約13万ドルの予算を得て、農業トラクター1台、ディスクハロー、種蒔機、施肥機、種選抜機、粉砕機、重量計等の諸機材を揃えることができた。これらはすべて組合員共同で使用するものである。
これらの機材により、今回はゴマ生産だけではなく、チーパ用トウモロコシや飼料用トウモロコシ、マメ、小豆などの生産向上にもつながった。
彼らに生産技術を指導したのは、今回のPPIの流通チェーンにつながる日系企業・白沢産業であり、同産業は生産者たちの生産物をキロ当り約3.700Gs.で買取ることになっている。
カアグアス・サンタクララ生産者組合は、2016年度収穫で約10万ドルの収益を上げ、5年後には年間収益が倍の20万ドル近くまで増えると農牧省は予測している。
本プロジェクトは零細農家の組織化を図り、彼らの市場開拓や製品開発などのアグリビジネス、サービスの向上を図ることを目的としている。(AIP 160314 KT)