アルゼンチンのトラクター製造大手がパラグアイ進出
アルゼンチンのトラクター製造会社大手・パウニー社がパラグアイ進出の準備を始めた。同社ホセ・マリア・ロペス副社長は、「パラグアイでは国内の組み立て産業が優遇されてしており、我々にとってもその環境は非常に魅力的。よって今回進出に踏み出した」と、語った。そこで製造されるトラクターの必要部品がすべてバラでパラグアイに送られ、それらがパラグアイで組み立てられることになる。
パラグアイ工場で組み立てられたトラクターは、パラグアイ・パウニー銘柄で販売される。正確な工事着工日程は未定だが、早ければ今年中には生産が開始されるという。
パウニー社はアルゼンチンの機械工業部門では国内トップで、インフラ整備と発展に欠かせない大・中規模のトラクター製造から、道路工事機械、農業関連機材も手掛けているリーディングカンパニーである。
アルゼンチンの主産業である農産業関係者は、マクリ新政権の産業奨励政策に強い期待を寄せており、これが農業関連機械企業の生産拡大志向にも影響している。
パウニー社は以前、ベネズエラでも地元政府と共同で組み立て工場を開設し、年間500台のトラクターを生産していた。
なお当社製品は現在、ベネズエラ、ボリビア、コロンビアブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ペルー、オランダ、ウクラニア、ロシア、カザフスタン、ウガンダ、ルーマニアなど世界15か国に輸出されている。(LN 160311 KT)