24時間航行で河川運送時間を50%節約
河川海運船舶中央会(CAFYM)フアンカルロス・ムニョス会長はパラグアイ河への信号設備と水路浚渫により、夜間航行が可能になればブラジル・コルンバからアスンシオンまでの貨物輸送時間が50%短縮されると語った。
この区間の航行時間には現在、パラグアイ河の水深に左右され4日から7日間かかる。また、パラグアイ国アパ川からアルゼンチン・コリエンテスまでは危険なため、現在夜間航行が行われていない。しかし、今後は信号設備を完備して夜間航行を可能にする必要に迫られていると述べた。
また現在、その流域の穀物取り扱い港の積み込み能力は、時間当たり500トンとなっているが、理想的には時間当たりの処理能力を1000~2000トンのペースに上げなければならないとも述べた。
現在、パラグアイ河を月35組の引き舟船団が航行しているが、それぞれが夜間航行のために約7000ドルの特別経費を負担しているので、年間3百万ドル近い経費になっている。しかし24時間航行が可能になればこの経費も軽減されるという。
パラグアイの貿易にとって、河川輸送は最重要であり、輸出入の80%がこれによって行われている。また河川輸送の42%が大豆、37%がブラジル産鉄鉱石となっている。(LN 160314 GI)