2015年、建設業界の伸びは期待以下！

パラグアイ中央銀行（BCP）によると、近年パラグアイ経済発展の原動力として力強く稼働した建設業界の2015年成長率は減速し、4.4%という期待以下の数字に終わった。

　昨年の建設業界の予想成長率は当初12%と言われたが、実際はその3分の１にとどまってしまった。BCP担当者によると、昨年は猛威を振るったエル・ニーニョ現象のせいで、不安定な天候が続き、雨天が建設業の成長に強い影響を与える事実を示している。

　また建設業界では近年、民間部門が活発な動きを見せているが、公共部門は依然、弱い存在でしかない。

そして、現在不足しているのは、建設業界の資金調達力だという。金融市場が近年、高利息で短期資金にとどまっていることが業界の資金繰りを苦しくしている。

建設業界をさらに活発化させるには金融面のサポートが不可欠だと専門家は見ている。（LN 160305 KT）