日本企業のパラグアイでの挑戦は続く
パラグアイに進出してきた日本企業は最近では農業分野に限らず、工業分野でもパラグアイ経済に大きく貢献している。特に最近の主要産業は自動車部品メーカーとなっておりフジクラ工業が2,000万ドル、それに続いて矢崎総業が1,000万ドルを投入、そして住友電装が2,000万ドルと三社で合計5,000万ドルを投資し操業を始めている。
ほかでは、日本の広島を拠点に、世界数か所に造船所をもつ常石造船がパラグアイでバージ船とプッシャーボートを建造しており、2011年から合計約4,000万ドルを投資している。そして、日本向けレジャーボート造船業のアクアムンド株式会社も今年から人材育成をすすめながら、生産体制を整えようとしている。
パラグアイ日本商工会議所の林英二郎会頭は、年々多くの日本企業がパラグアイに関心を寄せており、2015年の10月だけで13社の日本企業がパラグアイを訪問し、そのうちの1社は自動車部品の電気ケーブル関係以外のパーツを生産する工場を建てるべく、現在場所を探していると述べた。
またパラグアイに移住した日本人が現地で立ち上げた産業も多くあり、豊歳株式会社、前原産業、白沢産業、黒須株式会社、ラ・ルーラル保険株式会社、フィナンシエラパラグアジョ・ハポネサ、フレッシュフード株式会社、スミ科学機器他、多くの企業が育っている。
(LN 160209 GI)